続編・東海北陸ぐるりんこ

東海北陸を彷徨うおじさん。

ひっそりと教えて……みんなの怪談

私めの会社は、いまは名古屋市中区錦3のとある綺麗なビルにテナントで入居していますが2年前までは、名古屋の官庁街のすぐ南、丸の内2丁目の自社ビルにありました。

これがまた古く、昭和48年築ですので、相当なボロで震度5でも倒壊するんじゃないかと言われていました。

名古屋の官庁街ということは、お城の近くです。歴史があります。

旧社屋は、昔は、武家屋敷とか、置屋かなんかだったようで、霊感の強い女性先輩社員が、髪の長い若い女性の幽霊が階段とか、トイレに出ると私めが入社したての頃からよく言っていました。

入社したての頃は、そうかなあって感じで気にも留めませんでした。

それから数年、イロイロ仕事を任されるようになり、一人で夜中に残業することもざらになりました。

その頃からです。その言葉が本当だとわかったのは。

よくあったのは、会社に誰もいないのに電話の外線ランプが点るのは、日常茶飯事。気になったので社屋にある電話を全部見てまわったのですが、原因不明。

さらに、誰もいない上階から、パタパタ、パタパタという足音が聞こえるのもしょっちゅう。

夕方、数人で休日出勤しているときでも、風も吹いていないのに、扉が閉まったり。そして、周りに人がいないのに気配を感じたり。

な~んてことよくありました。

でも、その程度で、とりついたり、悪さはしなかったようなので、恐怖感はあまりありませんでしたね。